『いかれた』虎（戯言 キャラ無

「お前が……」



突然、やってきた。
お前は誰だとか聞くことは愚問だと思う。
彼は、殺し名だ。
そんなもの、雰囲気で感じとれてしまう。
そんな私に嫌悪する。
しかし、今はそんなことをしている場合ではない。



「…『怒れる獅子』…なんだろ？」



私の通り名。
すらっと答えられた。
殺し屋か、否か。

殺し屋ならば、瞬殺で。
否、違うのであれば…少しの猶予を与えましょう？

尤も、「殺し名」と呼ばれる連中ならば、私を敵にまわしたりすることは自殺行為。

まぁ、でも。



「直ぐに逝かせてあげてもよろしくてよ？」




すると、彼は薄く笑った。いや、微笑んだ。


否、嘲笑った。




「……イカれてんだろ…お前」

















「ふふ…あは。『イカれてる』？……光栄ね」





私はまた、一つ。否、一人壊す。
まだまだ、壊していく。
再起不能になるまで、何度も。何度も。何度でも。
壊してコワシテ殺してく。



「あは、『イカレル獅子』…なんて……素敵じゃない？
少なくとも、『怒れる獅子』なんかよりは」




結局、何処の殺し名だったのかしら。
聞かず終いじゃない。
まぁ、私にキタってことはよっぽどの世間知らずか、自殺志願者。
あぁ、どっかの『自殺志願者』も、かしら？










＿＿＿＿＿＿あとがき、
なんか、連載のいちわみたいなものを打ってみたかったんですよ。
続けられそうなら、続けてみたい！！