学校についてのことを中心に、部活について、勉強についての感想を気の向くままに書き綴ったブログです。
暇な方は是非。
落ち込んだり浮かれたり変なやつですが、温かい目で見てやってください。
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「ねぇ、貴方は知ってる?」
彼女は問う。
自分の家の前で、僕との最後の会話をしている。
彼女がどこへ行くか分からない。すぐには到底行くことのできない、とても、遠いところに行くらしい。
彼女は楽しそうに笑っている。
その笑顔に僕は凍りつきそうだ。
ただでさえもう凍える程の寒さが襲っているのに。
彼女は寂しくは無いのだろうか。
いつも一緒に時間を過ごしてきたんだ。
楽しそうに微笑むものだから、僕は問いに答えることすらできない。
なんで?僕と離れられて、嬉しいの?
僕は、寂しいのに。
寂しい、のに。
「なんで、そんなに嬉しそうなの」
寂しいのは自分だけ、そんな気がしてしまった僕は、怖い口調になった。
一緒に、居たいだけなんだよ。なんで、わからないの、と。
「だって、終わりじゃないもの」
彼女の言葉が不意に何十にも重なり、僕の聴覚に語りかける。
終わりじゃないよ、だって、まだ終わりじゃない。
「…どう、いうこと?」
不思議に思い、彼女を見やる。
まだ、微笑んでいる。
その顔は諭すように、幼い子をなだめるようにも見える。
わかって欲しいんだよ、そう言っているようにも見える。
「寂しくは無い。終わりは、ないから。」
「終わりは、ないって?」
彼女がとても遠い存在に見えた。
一緒にいた時もこんなこと考えていたのか、と。
ただ、いつもの彼女じゃない気がして、一歩退いた。
彼女じゃないなら、だれだ。
僕が一緒にいた子はこんな考えをする子じゃなかったはずだ。
なら、彼女は。
「終わるまで、ううん、終わっても、一人じゃないよ。だから、寂しくないよ」
「君は、だれ、なの」
「どうしたの?
いつも、一緒に居たじゃない。忘れちゃったの?
ああ、そうか。
気付いて、無かったもんね。」
ああ。今日遠いところに行ってしまうと言っていた、彼女は、どこへ。
君は、どこに。
彼女ではない『君』はまだ微笑んでる。
彼女と、同じ顔で。
楽しそうに、嬉しそうに。
「私が嬉しいのはね、『彼女』が消えたからだよ」
心の底からの笑顔で、そう言い放った。
彼女の笑いは決して作り笑いでは無い。心底嬉しそうだった。
僕は、不安になり、不信し、彼女がいないことに嘆き、苦しみ、もがくのか。
この先の未来が決定付けられた気がした。
ああ、この先、僕は、この子とずっと一緒に生きなければならない、そんな気さえもして。
それ以上に彼女は、もう、いないんだ。と分かって、絶望するしかない。
「ねぇ、知ってた?
私のこと
でも、もういいよ。知らなくても。
これからは、いつも、一緒だよ。
死んでも、ね。」
完全に、彼女ではないと分かってしまった、分かりたくなかった。君じゃないなら、居る必要も、意味もないのに。
途端に恐怖する。恐怖し、驚愕し、後悔し、絶望し、暗鬱になり、憂鬱になり、塞ぎ込み、語らず、ずっと、一人で抱えることになる。
彼女ではない誰かは笑みを絶やさないで、僕を見つめる。
それは楽しそうに、嬉しそうに、愉快であるかのように、至福であるかのように、笑顔のまま。
それは、『彼女』が消えて彼女じゃない『だれか』の存在を知った時のこと。
寒空の下、僕らは出会ってしまった。
出会いたくなかった、気付きたくなかった、消えて欲しくなかった。
††††
あとがき?
携帯で打つのはしんどい……うぅ
文学少女を読んで影響された(笑)急に書きたくなるんだもんー
彼女は問う。
自分の家の前で、僕との最後の会話をしている。
彼女がどこへ行くか分からない。すぐには到底行くことのできない、とても、遠いところに行くらしい。
彼女は楽しそうに笑っている。
その笑顔に僕は凍りつきそうだ。
ただでさえもう凍える程の寒さが襲っているのに。
彼女は寂しくは無いのだろうか。
いつも一緒に時間を過ごしてきたんだ。
楽しそうに微笑むものだから、僕は問いに答えることすらできない。
なんで?僕と離れられて、嬉しいの?
僕は、寂しいのに。
寂しい、のに。
「なんで、そんなに嬉しそうなの」
寂しいのは自分だけ、そんな気がしてしまった僕は、怖い口調になった。
一緒に、居たいだけなんだよ。なんで、わからないの、と。
「だって、終わりじゃないもの」
彼女の言葉が不意に何十にも重なり、僕の聴覚に語りかける。
終わりじゃないよ、だって、まだ終わりじゃない。
「…どう、いうこと?」
不思議に思い、彼女を見やる。
まだ、微笑んでいる。
その顔は諭すように、幼い子をなだめるようにも見える。
わかって欲しいんだよ、そう言っているようにも見える。
「寂しくは無い。終わりは、ないから。」
「終わりは、ないって?」
彼女がとても遠い存在に見えた。
一緒にいた時もこんなこと考えていたのか、と。
ただ、いつもの彼女じゃない気がして、一歩退いた。
彼女じゃないなら、だれだ。
僕が一緒にいた子はこんな考えをする子じゃなかったはずだ。
なら、彼女は。
「終わるまで、ううん、終わっても、一人じゃないよ。だから、寂しくないよ」
「君は、だれ、なの」
「どうしたの?
いつも、一緒に居たじゃない。忘れちゃったの?
ああ、そうか。
気付いて、無かったもんね。」
ああ。今日遠いところに行ってしまうと言っていた、彼女は、どこへ。
君は、どこに。
彼女ではない『君』はまだ微笑んでる。
彼女と、同じ顔で。
楽しそうに、嬉しそうに。
「私が嬉しいのはね、『彼女』が消えたからだよ」
心の底からの笑顔で、そう言い放った。
彼女の笑いは決して作り笑いでは無い。心底嬉しそうだった。
僕は、不安になり、不信し、彼女がいないことに嘆き、苦しみ、もがくのか。
この先の未来が決定付けられた気がした。
ああ、この先、僕は、この子とずっと一緒に生きなければならない、そんな気さえもして。
それ以上に彼女は、もう、いないんだ。と分かって、絶望するしかない。
「ねぇ、知ってた?
私のこと
でも、もういいよ。知らなくても。
これからは、いつも、一緒だよ。
死んでも、ね。」
完全に、彼女ではないと分かってしまった、分かりたくなかった。君じゃないなら、居る必要も、意味もないのに。
途端に恐怖する。恐怖し、驚愕し、後悔し、絶望し、暗鬱になり、憂鬱になり、塞ぎ込み、語らず、ずっと、一人で抱えることになる。
彼女ではない誰かは笑みを絶やさないで、僕を見つめる。
それは楽しそうに、嬉しそうに、愉快であるかのように、至福であるかのように、笑顔のまま。
それは、『彼女』が消えて彼女じゃない『だれか』の存在を知った時のこと。
寒空の下、僕らは出会ってしまった。
出会いたくなかった、気付きたくなかった、消えて欲しくなかった。
††††
あとがき?
携帯で打つのはしんどい……うぅ
文学少女を読んで影響された(笑)急に書きたくなるんだもんー
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