学校についてのことを中心に、部活について、勉強についての感想を気の向くままに書き綴ったブログです。
暇な方は是非。
落ち込んだり浮かれたり変なやつですが、温かい目で見てやってください。
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君は君じゃない、僕も僕じゃ、なかった。
彼女はまだ笑い続ける。『彼女』と同じ顔で。表情で。声で。
ただ、前と変わったのは、態度。
彼女は僕を哀れむような、嘲るような、悲しそうな顔を時折みせるようになった。
勿論、笑顔のなかで。
彼女は、変わってしまった。
「私はね、いいんだよ」
笑うのを止めて、彼女は言った。
顔は笑っている。でも、やはり、心の底からは笑ってはいない。
その感情はひしひしと伝わってくる。
今までの、心を失ったような彼女とは違って。
「本当は許してるんだよ。君を。
『彼女』は君のことが好きだったから。君のことを気にかけてたから。一番に、思ってたから。
けど、そんなのはもう一切ないよ。
『彼女』だって悲しんでるよ。君が、忘れてしまったことに、怒り、涙を、流してるんだよ。
君は知らなかったと思うけど、『彼女』は一番苦しみ、悲しみ、こんな最低な君のことを許し、涙しているんだよ。
だから、もういいんだよ」
彼女は『彼女』の気持ちが移ったのか、涙ぐんでいるように見えた。
だが、やはり気持ちは変わらないらしく、奥の気持ちは、狂気が渦巻く。
「君なんて、もう、いい。
『彼女』がいくら君のことを許していても、私は
『彼女』に対する君は許せない。
ほら、『彼女』だって、もう揺らいでいるよ。好きでいるのは、もう止めようかってね。
だから、もう、忘れなよ。
『彼女』を忘れてしまえば、気持ちは楽になるよ」
彼女は途端楽しそうに話しだした。
僕は理解が出来なかった。
『彼女』を忘れる
許す
止める
揺らぐ
そんなこと出来るはずもないのに。
『彼女』は僕の一部であり、忘れることなんてできない存在。
なのに。
「もう、『彼女』を助けてあげなよ。
『彼女』は、君の為に苦しんでいるよ。
君さえ、彼女を忘れてしまえば、それだけで救えるのさ。
ほら、彼女を、消そうよ。
救ってあげようよ。
君が。君の手で。
『彼女』は自分の事でなく君のことで苦悩しているんだよ。
だから、存在を否定しろ。
『彼女』を亡くせ。
彼女には、必要なんだ。君が捨てることが。
君が、君自身で亡くせ。『彼女』のことを。
『彼女』を否定し、消し
君の手で、殺そう。」
『彼女』が苦しんでいるなんて、僕は知らなかった。何一つ気付けなかった。
僕の手で、救う
ならば、僕の手で救おう。
君が、苦しんでるのなら
僕が、君を否定しよう。君の存在を亡くし、消し、忘れ、もう、思い出さないように。
君を殺そう。
そう決めた時、変わってしまったのは僕だったのかもしれない。
「『彼女』は、名前は……」
「そう、誰も知らない」
もう、いないと知らされた。
この時この瞬間。
名前を消すことで、『彼女』との思い出を一つずつ消すことで
僕が救われたかったのかもしれない。
彼女はまだ笑い続ける。『彼女』と同じ顔で。表情で。声で。
ただ、前と変わったのは、態度。
彼女は僕を哀れむような、嘲るような、悲しそうな顔を時折みせるようになった。
勿論、笑顔のなかで。
彼女は、変わってしまった。
「私はね、いいんだよ」
笑うのを止めて、彼女は言った。
顔は笑っている。でも、やはり、心の底からは笑ってはいない。
その感情はひしひしと伝わってくる。
今までの、心を失ったような彼女とは違って。
「本当は許してるんだよ。君を。
『彼女』は君のことが好きだったから。君のことを気にかけてたから。一番に、思ってたから。
けど、そんなのはもう一切ないよ。
『彼女』だって悲しんでるよ。君が、忘れてしまったことに、怒り、涙を、流してるんだよ。
君は知らなかったと思うけど、『彼女』は一番苦しみ、悲しみ、こんな最低な君のことを許し、涙しているんだよ。
だから、もういいんだよ」
彼女は『彼女』の気持ちが移ったのか、涙ぐんでいるように見えた。
だが、やはり気持ちは変わらないらしく、奥の気持ちは、狂気が渦巻く。
「君なんて、もう、いい。
『彼女』がいくら君のことを許していても、私は
『彼女』に対する君は許せない。
ほら、『彼女』だって、もう揺らいでいるよ。好きでいるのは、もう止めようかってね。
だから、もう、忘れなよ。
『彼女』を忘れてしまえば、気持ちは楽になるよ」
彼女は途端楽しそうに話しだした。
僕は理解が出来なかった。
『彼女』を忘れる
許す
止める
揺らぐ
そんなこと出来るはずもないのに。
『彼女』は僕の一部であり、忘れることなんてできない存在。
なのに。
「もう、『彼女』を助けてあげなよ。
『彼女』は、君の為に苦しんでいるよ。
君さえ、彼女を忘れてしまえば、それだけで救えるのさ。
ほら、彼女を、消そうよ。
救ってあげようよ。
君が。君の手で。
『彼女』は自分の事でなく君のことで苦悩しているんだよ。
だから、存在を否定しろ。
『彼女』を亡くせ。
彼女には、必要なんだ。君が捨てることが。
君が、君自身で亡くせ。『彼女』のことを。
『彼女』を否定し、消し
君の手で、殺そう。」
『彼女』が苦しんでいるなんて、僕は知らなかった。何一つ気付けなかった。
僕の手で、救う
ならば、僕の手で救おう。
君が、苦しんでるのなら
僕が、君を否定しよう。君の存在を亡くし、消し、忘れ、もう、思い出さないように。
君を殺そう。
そう決めた時、変わってしまったのは僕だったのかもしれない。
「『彼女』は、名前は……」
「そう、誰も知らない」
もう、いないと知らされた。
この時この瞬間。
名前を消すことで、『彼女』との思い出を一つずつ消すことで
僕が救われたかったのかもしれない。
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